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創作裏話【1】さよならアルビレオ

 私が「創作活動を始めた」と言えるのは、この「さよならアルビレオ」を書いた2013年2月です。結果的に、ではありますが。

 

 この時までは版権を描くことが多く、これ以前のちゃんとした(作品として発表できる)オリジナル1枚絵ってないんじゃないかと思います。描いた当初はそんなに思い入れはなかったのですが、スモールエスに初投稿したのがこの絵だったんですよね。しかも9分の1サイズで載せてもらったんです。すごく嬉しくて。今見ればもちろんつたない部分のほうが当然多いです。右側の余白が空きすぎなの、本当に気になる…。今の私ならシャボン玉を右側余白に1、2個飛ばすか、いっそ正方形にトリミングします。でも当時はこれがいいと思ってたんですよね…きっと。当時の感性、難しい。ちなみに女の子の名前は「初瀬」と言います。

 

 そしてこの絵を境にオリジナルを描くことが多くなり、私の創作活動の1枚目として今日に至ります。Twitterをフォローしてくださっている方は、私のアイコンがこの絵なのはご存じかと思いますが、10年アイコンをこの絵から変えていないことにお気づきの人は少ないんじゃなかな。リア友くらいかもしれません。なんか変えるに変えられなくて。変えたら「誰?」ってなりそうじゃないですか。多分私自身も違和感を覚えるはずです。多分森咲ユリエのアイコンは、よほどのことがない限りはこの絵のままかな、と思っています。

 

 そして「さよならアルビレオ」から、私はタイトルのほかにメッセージもつけるようになりました。メッセージというか、サブタイトルみたいな感じです。この時は「私は生まれ変わるの」。声に出して「さよならアルビレオ 私は生まれ変わるの」ってすごい良いリズム感だなと、10年前の自分に拍手したくなります。絵の内容としては髪を切っているので、「生まれ変わる」というフレーズを当時持ってきたんだと思うのですが、結果的に私の創作活動のターニングポイントになったので、森咲ユリエという作家のスタートをうまく表してくれました。次のターニングポイントはこの2年後にやってくるのですが、それはそのイラストの時に語ります。

 

 この時はまだ水彩紙の存在を知る前なので、マルマンのスケッチブックに書いていました。紙がベコベコしているのがスキャンで読み取られてしまっていてちょっと笑えますね